● Back Load Horn を作る (2)
2020.01.07
DIY断熱工事は、冬の寒い時期はお休みです。
2台目のBack Load Hornを作る事にしました。
以前作った1台目は孫にやってしまい、手元に残っていませんので、
これは作るしかない。
図面の準備
設計書は以前に作った時に作成しているので今回は簡単に作れそうです。
Back Load Horn の設計書
Back Load Hornを作る木材の買い出しに、Home Centerまで行ってきました。
Speaker Boxを作るための、前面・背面・天板・底板を構成する木材は、
自分で加工する部分ができるだけ少なくなる様に、
標準サイズ寸法の材料を買います。
Speakerはダイソーで買った300円 Speakerが、まだ2個残っていますので、
これで、材料は全部そろいました。
Back Load Horn の材料
100円Shopの300円Speaker
これから材料へのケガキと木材加工です。
Back Load Hornは、構成する部品が多いので細かい木材がたくさんあります。
Home Centerで買ってきた、木材にケガキを行い、木材加工をやります。
ケガキといっても私の場合は、墨つぼなど持っていないので、
黒と赤ボールペンです。短い木材ですからこれでも十分です。
ノコで加工した木材は、切った面がギザギザしていますから、
グラインダーとヤスリで端面加工をやります。
接合面がぴったりしていないと、後で音漏れの原因になります。
内部部品となる板材を作る
Back Load Hornの材料の加工が終わったら、いよいよ組み立てです。
物を作る時の楽しさは、設計をしている時と、形が出来上がる組み立て時です。
集めた材料がすべて揃って加工も終わって、いよいよ組み立てを行う時は、
無から有が生じる瞬間であり、いつもワクワク・ドキドキします。
そしてこの時に、設計ミス、加工もれ、加工ミス、部材の在庫切れなどが
出てきていつものドタバタ。
まぁ、これも物を作る楽しさの一部ではあります。
Back Load horn 材料を組み立る
Back Load Horn の塗装は、ニスでも比較的に濃い色のマホガニーを、
下塗り、中塗り、仕上げ塗装の3回塗ります。
冬のこの時期は塗料の乾きが遅いので、塗装には日数がかかります。
塗装すると見た目はどうやらSpeaker Boxらしくなってきました。
Back load Hornの製作もいよいよ最終段階にきました。
Speakerの取り付けを行い、端子の取付けと配線を行い、
空気室に吸音材を詰め込んで、カバーのネジ止めをすれば完成です。
horn 塗 装
吸音材を入れる
Speakerを取り付ける
端子を取り付ける
あちゃ。やっちまった。
スピーカーをネジ止めしていたら、表面パネルの木が割れた。
組み立ても塗装も終わっているので、この板だけ作り直しも面倒。
修理する事にします。
割れた木の隙間に木工ボンドを流し込んで、
蓋を止めるネジを長いものに取り替えて、
割れた木の部分を共締めします。
表面パネル
左側のHornは、眉間に傷の旗本退屈男みたいに、になってしまいました。
これも、いつものドタバタ。よくやる事です。
このBack Load Hornの製作は、コスパが非常に良くて1万円以下で出来ます。
Speakerはダイソーで売っている300円 Speakerです。
AMPはAmazonで売っていて、スマホからBluetoothで飛ばせる中華製です。
私は、AUDIO Fan ではないので、音質に対するこだわりも、
Speaker選定に対するこだわりもありません。
自分で設計して物を作る楽しさがあれば満足しているのでこれで十分です。
完成した Back Load Horn
このBack Load Horn設計条件は、ダイソーの300円 Speakerを使用して、
使用しない時は本棚に収まる寸法にするという条件で設計しましたので、
音質だけを追求する本格的な物に比べるとHornの長さがやや短くなっています。
Hornの奥行きは本棚に収まる様にしましたのでA4の横幅と同じ210mmです。
設計値
・寸法 H×W×D ・共振先鋭度 ・Horn長 ・広がり係数 ・カットオフ周波数 |
190 ×72 ×210 mm Qo=0.37 L=80.9cm S=So×emx So=9cm2 m=0.82 x=0.8m S=24.0cm2 fx=197Hz |
材料費
・Speaker ・木材一式 ・塗料 ・吸音材 ・AMP 合計 |
300円 3,000円 800円 400円 3,700円 8,200円 |
【音楽を再生】
再生してみると、Back Load Horn固有のボーボーという音が気になります。
Internetで調べてみると、Back Load Hornの設計先生の Pageには、
空気室に吸音材は入れるなと書いてありました。
早速分解して、空気室の吸音材をすべて取り除きます。
ゴムの板やスポンジなどを取り除けば、ボーボー音がなくなり、より低音まで
再生できるとよいのですが。
吸音材を取り除けば、原理的には空気室の容積が増えた事になるのでよいかも。
これで再度、再生を行ってみます。
なるほど、ボーボー音は止まりました。
Back Load Hornの音
音割れの原因になるので、後日表面パネルは作り変えしました。
Back Load Hornを作るはこちら ⇒ Back Load Hornを作る
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