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● Back Load Horn を作る

 2018.09.11

Internet で、Back Load Horn という物を見つけました。
100円Shop の300円Speaker を使用して、
収容するSpeaker Box を自作するものです。
Internet 投稿者の様に300円 Speaker を分解して、Speaker Unit を取り出して、
Back Load Horn を作成してみる事にしました。

このBack Load Horn というSpeaker Box は、1950年頃の真空管しか無い時代に、 真空管AMPの出力不足を補うために考えられたものです。
半導体AMPの時代になったら、簡単に高出力が出せる様になったので、
大手の音響機器Maker は作るのをやめてしまいました。
このSpeaker は、使用する部品が多くてCost も高くなるからです。
現在は一部の Maker と、Audio 愛好家が自作しているだけです。


 Back Load Horn の概要
horn03


Back Load Horn は、構造設計の計算方法が確立しておらず、
経験値から求めた標準値や最適値などで設計しており、
実際に出来上がったSpeaker で音を聴いてみるまで、
設計値どおりに音が出ているのかわからないのです。

このSpeaker は、設計手法だけでなく、設計の詳細に至っては、
まだ未踏の領域も存在しているので、
DIY大好きな私の好奇心をくすぐる対象です。


 Back Load Horn の設計書
design01 design02



 Back Load Horn の構造図
zairyou



 エクスポネンシャル曲線
exp



使用しないときは本棚に置ける条件で設計していますので、箱の奥行きは
A4と同じ 210mmにしましたので全体の Horn長を 80cmにしかできない。
このためエクスポネンシャル曲線でみる、広がり係数も m=0.82 であり
推奨値内ではありますが低音がやや不足ぎみではあります。




【材料集め】
Back Load Horn は、部品が多いので木材加工にも、
組立てにも時間がかかります。

 Back Load Horn の材料
zairyou


 100円Shopの300円Speaker
\300speaker


【材料の加工】
 内部部品となる板材を作る
itazai


【塗 装】
表面塗装はLacquer の、Mahogany 色を3回塗ったので、濃い色になりました。

塗装1回目
tosou01


 塗装と内部
zairyou


Horn 部分に和紙を貼ろうとしたのですが、
習字用の紙はあっても純粋な和紙はもう売ってないようですね。
やむなく、Flooring 用のお掃除Sheet を貼り付けました。
内部の吸音材は、換気扇用のFilter を使用しています。

吸音材を入れる
kyuonzai01


音道に Flooring 用のお掃除Sheet をを貼る
kyuonzai02


AMPのAC Adapter が届いたので早速、音を出してみます。
100円Shop の300円Speaker 単体と比べると、Horn 付きの木箱に入れただけで 低音の響きがかなり違います。



Back Load Horn と300円Speaker の音の比較





昔のAudio Set は高価なものでしたが、これはSpeaker が2個で300円
中華のBluetooth AMPが2600円、木箱の木材と吸音材、塗料の合計が
4000円程度であり、かなり安価でAudio fan と同等の機器がそろいます。
この中華製AMPを選んだのは、スマホから直接Bluetooth で飛ばして
音楽を聴く事ができるのでCD/DVD Player などの音源を気にしなくて済む事です。



 Back Load Hone完成
front





 Back Load Hone完成 前面側
front


 Back Load Hone完成 裏面側
back



Back Load Horn 2台目を作るはこちら  ⇒ Back Load Horn を作る (2)

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