●DIYで内窓の取付け (2)
2016.01.23
アルミは熱抵抗がゼロの金属ですから、窓枠がアルミサッシならば
冬は室内の熱が屋外に排出されて、屋内の温度が外気と同じになるまで
室温は下がり続ける訳です。また夏は屋外の熱気を取り込み家の中と
屋外の気温が同じになるまで熱の移動が行われるのです。
では、家のすべての窓を2重サッシにするとなると、
窓にはいろいろな種類がありまして、注文生産品の窓でも対応してない
ものがでてきます。
内側に窓を付ける事を考慮していない、上下2段の窓で下の部分が
内側に開く構造のものや、内側に開閉ハンドルの付いた窓、
スライド式に片側が外に開く窓などいろいろあります。
これらには、注文生産してくれるYKK・TOSTEMの内窓でも
対応していません。
これらの窓に内窓を付けるためには、加工が楽なアクリル板を
使用する事にしました。既設窓の内側に板止め用として樹脂製のL型板を
ネジ止めして、そこにアクリル板を落とし込む構造にしました。
取りはずしに困らない様に、アクリル板には取っ手を付けてあります。
厚さ10mmのアクリル板を、窓の寸法に合わせて注文生産してもらいます。
内窓の構造図(アクリル板のはめ込み型)
縦長の飾り窓や、トイレの窓や、お風呂の窓など小さな窓まで、
内窓を取付ました。トイレの換気扇は、回っていない時は、
外気が直接入り込む開口部のため、シャッター付に取り換えました。
内窓の取り付け アクリル板のはめ込み型
風呂の内窓(片開き型) アクリル板を開いた所
トイレの内窓 アクリル板のはめ込み型
私の住む関東の横浜市北部では、大寒の時期の一番寒い朝の気温が
−3℃ になります。この時でも屋内の温度が、10℃以下にならない様に
する事ができました。
気温が−3℃の時に凍り付いた外窓と内窓の間。
室内の空気を汚す石油ストーブやファンヒーターなどの暖房機は
無くしてしまいエアコンだけで家全体が18℃以上になる様に暖房します。
各部屋を移動した時にヒートショックにならない様に、
部屋のドアは開けっ放しにしておきます。
エアコンだけの暖房で外気との温度差21℃以上を保つ訳ですが、
屋外に熱が逃げないため、以前より電気代も少なくなっています。
東電の電気代の請求金額を通知する電気家計簿のページで調べると、
「よく似た家庭」の60%程度しか電気代を使用しておらず、
もちろん「省エネ上手な家庭」よりも少なくなっています。
石油代と電気代を含めたトータルの暖房費は、同程度の家族構成で
同程度の屋内面積で比較すると半分以下になっているでしょう。
石油代が全く無い事が大きく寄与しています。
夏の場合は、この地域では最高気温が33℃まで上昇します。
この時のエアコンの設定温度は28℃です。
夏の屋外・屋内の温度差は6℃です。
冬に比べれば、夏の方が温度差が小さい分だけ
電気代も少なくて済むという事になります。
次へ → 冬は自然換気口を閉じる
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------