● 冬は自然換気口を閉じる
2016.02.06
家中の窓を2重サッシにしても、冬の朝の最低気温が
マイナス3℃の時には室温が10℃まで下がるとなるとやはり寒い。
この原因は何かなと考えてみたら、自然空冷の換気口が
開いていました。フィルターが付いているとはいっても、
外気が直接室内に入り込んでいるのです。
各部屋に付いている自然換気口と24時間換気について、
山本順三氏は著書の「無暖房・無冷房・無結露 究極断熱の家を作る」
の中でこの様に述べています。
日本の建築界に高気密という言葉が出てきたのは30年前から。
この高気密住宅を作るために、隙間を1uあたり25uぐらいまで
にするという事になった。そしてもっと高気密にすにはどうするか。
ここで、建築専門家の大学教授や建築役人たちが突然トチ狂って、
ビニールで家全体を覆ってしまえとやってしまった。
ビニールは水蒸気を通さないから防壁ができてしまい結露する。
奈良の東大寺は1400年ももっているのに、現在の日本の家は
30年しかもたない建築物になってしまった。
約15年前に、水蒸気は通すが水は通さない透湿防水シートが
開発された。建築専門家の大学教授や建築役人たちは、
これからは透湿防水シートでやってください、
私たちが間違っていましたといえなかったので、
24時間換気扇を回して2時間に1回家中の空気が入れ替わる
ようにするという事にして、法律まで作ってしまった。
2時間に1回部屋の空気を入変えれば健康になるぞ、どうだ
恐れ入ったかとやってしまった。
以上の様に、現在の家には法律で義務付けられた24時間換気扇と
各部屋の空気を入れ替えるための換気口が付けられています。
夏ならともかく、真冬の朝で外気がマイナス3℃の時に、
2時間に1回部屋中の空気を入れ替えたらそれは住居とはいえません。
ホームレスと同じ環境で生活している事になります。
私の家では冬の間は、すべての換気口を閉じる事にしました。
そうすると、朝の室温が約2℃ぐらい違います。
各部屋の自然換気口
自然換気口のふたを取ったところ
次へ → 寒くて結露の原因はアルミサッシ(1)
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------