け い ざ ん の D I Y 工 房

◆Home
◆住まいの D I Y
◆パソコン D I Y
◆ROBOT D I Y
◆電子工作 D I Y
◆Science

● 古い FM-V パソコンに Linux Debian install

 2024.09.30

 古い FM-V Windowsパソコンに Linux debian を install してみる事にしました。
 Linux Debianの GUI画面の操作性は、Windowsなどとほとんど変わりません。
 Linuxは Programも小さいので、起動時間は短くなり操作も快適になります。



 FMV Lifebook U938/S Windows10 Pro
FM-V PC


【FM-Vパソコン機器仕様】
・ 機 種
・ CPU
・ Disk
・ Memory
・ 画面Size
・ 解像度
・ 外部Display
・ camera
・ LAN
・ WiFi
・ USB
・ Audio
・ Bluetooth
・ SD Card
・ Battery
・ 寸 法
・ 重 量
・ O S
・ 発売開始時期
Fujitsu Lifebook U938/S
intel  Celeron 3965U 2Core 2.2Ghz
M.2 2280 SSD 128GB  ⇒ SSD 500GB
4 GB  ⇒ PC4-17000 8GB x1増設  合計 12GB
13.3 inch
1920 x 1080
HDMI 最大 4096x2160  Type-C 最大 3840x2160
92万画素
1000BASE-T RJ-45x1
intel AC8265NGW Adapter  802.11 a/b/g/n/ac
USB3.0 x2 Type-C x1
3.5mm pin Jack
4.2
SD SDHC SDXC
Li-Ion 25Wh 3490mAh FPB0343S
309 x 212.5 x 15.5 mm
799g
Windows10  ⇒ Linux debian Ver.12 (bookworm)
2018年01月


【Linux install debian Ver.12 】
 古い Windowsパソコンに Linuxを installする為には CD/DVDに ISO Fileを
 焼付するか又は USB起動 Diskを作成します。
 CD/DVDはこのFM-Vには付いていないので ISO Fileを Downloadして
 USB起動 Diskを作ります。

 ここからは Windowsパソコンの作業となります。
 debianの ISO Fileは、Mirror siteから Downloadできます。

 国内 Mirror site ⇒ debian を入手するには

 Downloadした ISO Fileを USBに書き込むには Rufusという Programを使用します。
 UNetbootinは途中で install失敗するので使用するなと書いてありました。
 FM-V Lifebook U938/Sの CPUは intel Celeron 3965Uですから、amd64 typeを
 Downloadします。

 debian Programは debian Ver.12 (bookworm)を installします。


 Downloadした ISO Fileを USBに書き込む Rufusの画面
rufus
 書き込み File形式は FAT32を選択しないと動作しません。



【install作業】
 書き込みの終わった USBを OS変更対象の FM-V Lifebookに差し込んで
 電源を入れます。
 FM-Vの logoが表示されたら F12 keyを連打して boot menuを表示させて
 USB から起動を選択します。
 debian install には WiFiの Passwordが必要になりますので準備しておきます。
 

 FM-Vに Linux debian Ver.12 installしたところ
debian




 Linux debian Ver.12 (bookworm) Top画面
debian top



【sudoの設定】
 debianは Ubuntuなどと違って sudoを打ち込むと、管理者以外は使うなと怒られます。
 個人で使用する環境なのに、これが毎回出るのは煩わしい。
 sudoを打ち込む毎に Passwordを要求されるのも鬱陶しい。
 まず sudoの警告を消す設定を入れます。
 su になって /etc/groupに ユーザー名 ta を追加します。

 $ su -
 $ apt-get install sudo
 $ adduser ta
 $ adduser ta sudo

 $ cd /etc/sudoers.d
 ta/sudoers.d$ nano sudo_user    新規にsudo_userを作成
 ta ALL=(ALL:ALL) NOPASSWD:ALL   ta ユーザーを追加& Password削除を追加
 Ctrl+ O, Ctrl + Xで終了
 
 これで debianにsudoが追加できました。


【Google Chrome の install】
 debianには Defaultでは Firefoxしか入っていませんので
 Google Chrome を installしておきます。

 Download
 Firefoxを開いて、google Chrome Download pageを開きます。
 Download Buttonを押すと Linux Download pageが開くので
 64bit Debian に Checkを入れて Downloadします。

 Google Chrome install
 sudo apt install ./google-chrome-stable_current_amd64.deb

 install 途中で google Chrome を既定 Browserにしますかときかれるので、
 既定にする場合は Checkを入れておきます。
 Google Chromeに mail, passwordを入力すると、2段階認証で携帯に
 認証確認が届くので「はい、私です」を Clickすれば Login完了です。
 loginしたら「同期」も有効にしておきましょう。



【画像編集SOFT】
 Windowsで使用していた jTrimを Linuxで使用できればよいのだけれど。
 jTrimを Linuxで使用するためには wineを installして wineから jTrim.exeを
 起動しなければいけない。
 Linuxで Windows Programが使用できるのはありがたいが動作が遅くなるという
 欠点がある。
 jTrimにこだわらなければ Windwsのペイントと同等機能の pintaを
 installすれば画像編集はできる様になる。
 
 pintaの install
 pintaは Snapで installする。
 $ sudo apt install -y snapd
 ・・・Snap install・・・・
 $ sudo snap install pinta


          pinta logo
        pinta



【Editor SOFT】
 Linux debianに標準搭載している geditがコンパクトで使いやすいけれど、
 Tera-Padの操作性は捨てがたい。
 やはり wineを installするしかないのかな。
 
          debian geditの logo
      gedit



【Debianに wine install】
 Linux Debianの geditの操作性より TeraPadの方が慣れているので使いやすい。
 Debianに wineを入れて TeraPadを installしてみる事にしました。
 まず wineの install
 $ sudo dpkg --add-architecture i386 ・・・うまくいかない時は下記
 $ sudo apt install wine32:i386
 $ sudo wget -O /etc/apt/keyrings/winehq-archive.key https://dl.winehq.org/wine-builds/winehq.key
 $ sudo wget -NP /etc/apt/sources.list.d/ https://dl.winehq.org/wine-builds/debian/dists/bookworm/winehq-bookworm.sources
 wine install
 $ sudo apt install --install-recommends winehq-stable ・・・これが動かない時には下記
 $ sudo apt install --install-recommends wine
 
 Winetricksも installしておきましょう。
  sudo apt install winetricks
 Errorが出てを実行してもうまくいかない時は
  sudo wget https://raw.githubusercontent.com/Winetricks/winetricks/master/src/winetricks
  sudo chown ta:ta winetricks
  sudo chmod 755 winetricks
  cd TeraPad
  sudo cp winetricks /usr/local/bin
 
 $ winecfg
 winecfgを実行すると /home/ta/に .wine Folderが作られます。

 TeraPad Download
 $ sudo wget https://tera-net.com/dl/tpad/tpad1209.exe
 これで TearaPadの installは済みました
 
 この状態では TeraPadは文字化けするので winetricksを起動して cjkfontsを installします。
 
 $ wintricks
  fontの選択画面から日本語の入った cjkfontsを選択します。

 それでは Terapadを起動してみます。
 $ wine ./tpad1209.exe

 Debianは File Managerから samba Serverは見えるのに、Pintaに画像を取り込む事ができない。
 他のアプリからも表示は見えても samba Serverの Dataを読み取る事ができない。
 かつ、wineを installしても TeraPadは samba Serverにつながらない。
 ならば Debianをあきらめて ubuntuにすれば解決するかな?
 
 原 因
 wineの explorer.exeは Windowsの機能の一部を切り出して作っている様であり
 自身の PC内部しか見ることができません。ネットワーク・コンピュータがない。
 TeraPadはこの explorerを参照しているので、自分の PC内部しか見えないのです。
 残念だが samba Serverにつながらなければ使えない。



● 古い FM-V パソコンに Linux ubuntu install

 2024.10.20

 FM-Vパソコンに debianがダメなら Linux ubuntuを installしてみます。
 ubuntuならば network問題は解決しているかもしれない。
 
 【ubuntu Ver.24.04 install 】
 ubuntuを Downloadして Rufusを使用して USB Memoryに ISO Fileを作ります。
 ubuntu ISO Fileができたら FM-Vパソコンに取り付けて ubuntuの installを行います。
 
 ubuntu Ver.24.04 Top画面
ubuntu



 【google chrome install】
 まず、gogle chromeを installして、同期も行っておきます。
 これで samba Serverと Remort Desk Topでつながる様になります。
 Real VNCを installしておけば samba Server上の Programを GUIで使用できます。
 
 【wineの install】
 ubuntuに wineを installして TeraPadも installします。
 まず wineの install
 $ sudo dpkg --add-architecture i386 ・・・うまくいかない時は下記
 $ sudo apt install wine32:i386
 $ sudo wget -O /etc/apt/keyrings/winehq-archive.key  https://dl.winehq.org/wine-builds/winehq.key
 $ sudo wget -NP /etc/apt/sources.list.d/  https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/dists/focal/winehq-focal.sources
 【wine install】
 $ sudo apt install --install-recommends winehq-stable ・・・これが動かない時には下記
 $ sudo apt install --install-recommends wine
 

 ubuntuを installしたら pintaや他のProgramを使用して samba Server上から Dataを
 読み取る事の出来る事がわかりました。
 しかし、wineで動かす TeraPadは ubuntuでも samba Serverとつながりません。
 
 ●対策
 Network上の samba Serverが見えないならば、ubuntu自身の Folderに Serverを
 Mountしてしまう方法をとれば、Serverが自分の内部 Folderと同等に見えるはずであり、
 解決するかもしれません。

 まず cifs-utilsの installをします。
 $ sudo apt install cifs-utils
 ubuntuの /mnt/nas Folderに samba Serverの /media Folderを mountします。
 $ mount -t cifs //192.168.1.11/media /mnt/nas
 
 これで ubuntuの /mnt/nasに samba Serverの media Folderが Mountされました。
 この状態で TeraPadの Explorerで深い階層まで Clickしていくと途中で Freezeします。
 階層を浅くしても Folder名称を変えてもだめであり、これは TeraPadの問題かもしれない。
 または wine Ver.9.0の動作が不安定であり起きている事も考えられる。
 Linux上で TeraPadを使用して Serverに Accessする事は絶望的になってきました。
 
 ●別の方法
 ubuntu Ver.24.04に標準で搭載されている text-Editorを見つけました。
 名称:GNOME-text-Editor
 これは、コンパクトで余分な機能もないので操作性もよく使えるかもしれない。
 

          GNOME-text-Editor
        gnome



 
【測定値・動作速度】
 Linux 起動時間
 Memory 使用率
 Disk 使用量
 Browser
 Office


 WiFi 速度

26.8秒
10.4%   (何もAppを起動しない状態)
7.5GB   (448GB空)
Firefox Google Chrome
Libre Office
WORD, EXCELなどは Libre Officeで動作する。
EXCEL VBAはエラーが出て動作しない。
Download; 446.7Mbps
Upload;    90.6Mbps



【Linuxを使用してみて】
 
 6年前の古いパソコンが最新機種の様に快適に動く。
 これまで Chromebookを使用してきましたが Raspberry Piと Chromebookは
 相性があまりよくなかったので Linuxにする事で操作性が向上します。
 MAIN PCを Windows ⇒ Mac book ⇒ Chromebookに変更してきたので、
 今度は Linux ubuntuにします。
 起動が速く操作性が快適であり Updateの煩わしさが無ければ MAIN PCにできます。

 1. Windowsの様に updateと称して、バグを送りつけてきて使いたい時に待たされて
  時間を奪われるストレスがない。
 2. WORD,EXCELは無料の Libre Officeが使えるので支障はない。
 3. Linuxの開発環境があるので、Raspberry Piとの親和性もよい。
 4. WiFiもかなりの速度が出ているのでストレスにはならない。
 5. Google Chrome が使えるので、Chromebookからの移行も簡単。
 6. Linuxは Memory, Disk共に小さくても快適に動作するのがよい。
  Diskは SSDの 500GBを使用したが 7.5GBしか使用していない。

 難点は EXCEL VBAにエラーが出て動作しない事ぐらいかな。


--------------------------------------------------------------------------------------------
・けいざん美術館
・Blog 油絵もろもろ
・EXCEL VBAであくせく
・けいざんの食べログ


                 Site Designed by Kasio Keizan