●NetworkをIPv4からIPv6へ
2020.02.23
【光回線なのに夜間は大渋滞のIPv4】
Internetの始まった頃は、Network Addressを IPv4 (32 bit)で始めました。
これは、255×255×255×255の個数で、42億個のAddressを
割り振る事ができます。
その後Networkに接続できるComputerやスマホが増えた現在では、
1人でパソコンやスマホを数台もっている時代になりました。
IPv4の個数は40億個のため地球の総人口60億人からすると、
1人に1個のAddressを割り振ることも出来なくなってきました。
IPv4のNetwork Addressは、管理の大元(IANA)で2011年に枯渇してしまい、
その後アジア地域、欧州でも枯渇していき2019年11月には全てがなくなりました。
その対策として登場したのがNetwork Addressに 128bit使用したIPv6方式です。
現在のNetworkは、IPv4とIPv6が混在した状態ですが、まだIPv4を使用している
Computerが大半のために、夜間になるとNetworkは大渋滞状態になり、
光回線を契約していても遅くてしかたない状態になっているのです。
また、ProviderのServiceもまだIPv4が主流であり、混在したNetworkを使用できる
「IPv6プラス」は申請しないと使用できない状態です。
朝の7時頃と比較して、夜の9時頃のInternetの動作速度が極端に遅いと感じたら
これはNetworkの問題です。
対策としては、IPv4からIPv6に乗り換えを行えばこの問題は解決します。
ほとんどのProviderは、IPv6の利用申請すれば無料でその日のうちに
IPv6 Serviceを開始してくれます。
なお、自分のパソコンのNetworkの設定変更は必要です。
歯車マークの設定からNetworkのプロパティを開いて、
IPv6の項目にチェックを入れて再起動します。
Wi-Fi Routerにも「 IPv6を使用する」項目に
チェックマークを入れる設定変更をして再起動は必要です。
IPv4を使用していた時の夜間のInternet接続は、ほとんど動かない状態でしたが、
IPv6に乗り換えたらサクサク動く様になりました。
Broadband Speedtestで速度を測定してみると、日曜日の午後8時30分過ぎでも
下り回線速度が415Mbps出ています。
2018年4月08日に測定した時は、朝の早い時間帯で196Mbpsの速さですから
夜間にこれだけの速度が出ているのは驚きです。
なおパソコンの電源を入れて、いつも遅いのであればそれは別の問題であり、
対処方法も違います。
通信速度の測定 日曜日午後8時30分過ぎ
通信速度の測定 平日の早朝 (IPv4)
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