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●テレビの故障修理

 2011.02.07

真空管テレビが全盛期だったころに、故障したTVを修理してくれと、
頼まれてテレビジョン技術雑誌を見ながら一生懸命修理した事があります。
当時の真空管テレビは回路が簡単で部品点数も少なかったので、
故障というよりは、使用しているうちに序々に調整がずれて、
画面が上下に流れる事や、斜めに流れる事が多かった。
このため、裏ぶたを開けて再調整すればすぐに直った。
その後、回路が半導体になった後も、内部の構成は変わって
いませんので、大体同じ様な所が故障していた。
チャンネル選択がロータリー式で、カチャカチャ回して番組を切り替えていた。
これが、すぐに接触不良を起こして、見えなくなっていました。

TVにリモコンが付く様になった時代からは、部品点数も増えてきて
自動選局などの機能もついて益々回路が複雑化していきました。
その後、LSI化の時代になり、TVの中に大規模なLSIが乗っており
微調整をする部分がなくなって、調整ずれで見えない時代は終わりました。

液晶テレビの時代になり、ブラウン管に掛けていた高圧回路が
なくなると、回路を小型化する事ができ、LSI化は一段と進みました。
半導体の特徴は、初期不良による故障が出る期間を過ぎると、
10年以上は安定期に入り、ほとんど故障しません。
現在のTVは、LSIのかたまりであり、昔のTVと比較すると
故障する部分は少なくなりました。
しかし、電源スイッチの接触不良やリモコン回路の接触不良などは、
昔と変わりないので、故障したときには全く見ることができなくなる
場合が多くなります。
このため引越しをすると、半年以内にTVが壊れるという事がよくおきます。


これが最後に修理したSHARP 1980年製 ポータブルカラーTV
2011年地デジ移行の6年前の2005年頃

水平・垂直回路の調整、カラー調整
電源回路の電解コンデンサーの交換
ボリュームの中も清掃してガリガリ音もなくした


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