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● 寒くて結露する原因はアルミサッシ(3)

 2015.03.27

日本の窓は後進国だと云いましたが、現在販売されている売れ筋の
新築住宅の7割以上は、U値が4.65W/m2・Kという非常に低いレベルの
物件ばかりです。
そしてこの新築住宅を建てるための次世代省エネ基準というものは、
1999年(平成11年)に定められた基準です。
その基準を2013年(平成25年)に一部改正しています。
ただし、2015年3月31日までは、猶予期間になっています。
改正から現在まで、古い規格で建築してよいというのですから、
びっくりしてしまいます。消費者保護の考えが全く抜け落ちて
業界にべったりの運用になっています。
欧州やアメリカと比較して日本の窓は基準が低すぎるのはしかたないと
思うかもしれませんが、では韓国や中国と比較するとどうでしょうか。

日本の東京や大阪などと同等の気温の地域で比較すると、
韓国の最低基準は、2.7W/m2・K、推奨基準は1.6W/m2・Kです。
中国の最低基準は、2.5W/m2・Kとなっています。
中国はこの基準を2015年内を目処に、2.0W/m2・Kまで厳格化する事を
検討しています。
2013年に一部改正を行ったニッポンの基準 2.7W/m2・Kは、
韓国や中国の最低基準程度でしかないことを表しています。

これが、現在のニッポンの次世代省エネ基準の実態なのです。
国が定めた基準がこの程度ですから、工務店が作る新築住宅などは、
この基準以上になる事などありえないのです。

ちなみに私が現在の家を購入した時に、省エネ基準のエコポイントは
付いていますかと工務店に質問したら、この物件は省エネ基準対象外です
という返事が返ってきました。
つまりこの基準すら守っていなかったのです。
それでも、ペアガラスを使用してます・床暖房が付いてますと
胸を張っていました。今思いかえすと腹の立つ事です。


参考資料:松尾設計室代表 松尾和也 
     低い断熱性なぜ放置、世界に遅れる「窓」後進国ニッポンより



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