● 100年後に重力波の存在を証明
2023.01.14
【100年たって重力波の存在が証明される】
 重力波の存在は、今から100年前の1916年にアインシュタインの
 一般相対性理論の中で予言されていました。
 その存在は1980年代にハルスとテイラーらにより間接的に証明されていますが
 今まで100年間証明する事ができませんでした。
 2015年9月にアメリカのLIGO(レーザー干渉計重力波天文台)チームが
 2つのブラックホールが衝突して合体する時に発生した重力波を
 世界で初めて観測する事に成功しました。
 そして2016年2月に、重力波の存在を証明できたと発表したのです。
 天文学者は、重力波で宇宙を見ることは、人類が初めて赤外線やX線や
 マイクロ波の目で宇宙を見たときに匹敵する画期的な出来事だと述べています。
 人類は何千年も前から可視光で恒星や惑星を見て、その動きを観察してきた。
 けれども、初めて赤外線で見た宇宙は、星々が生まれてくる高温の塵の塊で
 いっぱいだった。
 X線で見た宇宙は星々の死骸だらけだったし マイクロ波で見た宇宙はビッグバン
 の高熱の名残に満たされていた。
 観測に重力波を用いるようになれば、同じように天文学に革命を起こす事に
 なるだろうと述べています。
 重力波の証明は、その始まりにすぎないと学者チームは述べています。
 観測された重力波の波形

 各国の重力波観測施設

 重力波検出のしくみ

 現在のこの地球上には、大航海時代の人々の様に、たとえ自分の命が途中で
 つきるともロマンを求めて出かけて行く所はなくなったのです。
 これから先は、宇宙のはてにロマンを求めて旅に出る大航海時代が始まろうと
 しています。
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