● 冥王星の衛星の名前
2022.11.05
2006年1月に打ち上げられたニューホライズンズ(New Horizons)が
約9年半かけて2015年7月に冥王星(Pluto)に到着しました。
撮影した写真は、その後1年もかけて地球に送ってきています。
冥王星の衛星は、現在5つが発見されています。
1978年に発見されたカロン(Charon)は、日本語では三途の川の渡し守です。
2011年に発見されたケルベロス(Kerberos)は、冥界(hades)の入口を
守る番犬という意味です。
また、2012年に発見された衛星のステュックス(Styx)は、日本語に訳すと
三途の川です。
これで冥界(hades)の王(Pluto)に、三途の川とその渡し守と入り口を守る番犬が
そろったわけです。
命名された衛星の名からみると、現在は太陽系の最遠端の冥王星とその衛星が
現代人が感ずる世界の端なのでしょうか。
以前に古代ギリシャ時代の世界地図というものを見たことがあります。
地図というよりは絵になっていて、城壁に囲まれた都市国家が描かれています。
城壁の外は崖になっていて当時の人々には、城壁の外は見た事もなく
行ったこともない冥界(Hades)だったのです。
現代人の世界感は、太陽系だけが自分たちが探査衛星を使って
目にする事のできる世界であり、それより先は冥界(冥土)に
なっているのでしょうか。
冥王星の衛星の命名をみると、そんな気がしてきました。
古代ギリシャ人の世界感と現代人の世界感は、その広がりに
おいては違いがありますが、都市国家の中だけが世界と感じていた
古代ギリシャ人と、太陽系だけが目でみることができる世界と
感じている現代人と、客観的にはあまり差がない様に感じます。
冥王星とその衛星
pluto ;冥界(hades)の王
Charon ;三途の川の渡し守
Kerberos;冥界(hades)の入口を守る番犬
Styx ;三途の川
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